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奥深い花簪の世界…艶やか「舞妓はんカレンダー」(産経新聞)

 この京都検定企画の掲載を始めてから1年。ということで、総まとめの意味を込めて、「花簪(はなかんざし)シリーズ」で紙面を飾った舞妓さんに再び登場してもらった。

 どの舞妓さんも撮影の合間は気さくに話す。現代的な女の子といった部分を感じることもあるが、いざカメラを構えると、スッと祇園の舞妓の顔になってしまう。

 その転換の見事さには度々、驚かされた。単純に美しいだけなのだが、ファインダーを通して「ワッ」とか「エッ」とか、どれほど声をあげてきたことか。30ほどの年の差があるおじさんが、だ。

 この1年間に撮影した花簪を挿した“正装”の舞妓さんをこうズラリとみてみると、壮観というのか、あでやかというのか。しかも花簪の飾りが、その月で決まっているため、季節の移り変わりがよくわかる。

 だが、紙面に掲載された簪は10種類。7月の「うちわ」と8月の「ススキ」が紹介されていない。

 しかも月ごとに決まっているとはいえ、たとえば6月は柳だけでなくアジサイということだってある。同じ花でも意匠が変われば印象も異なってくる。

 まだまだ奥深い花簪の世界。

 平安京遷都以来1200年もの長い間に蓄積されてきた技術を使い、四季の微妙な移り変わりを巧みに庭園や工芸品に取り入れてきた。まさに計算し尽くし、洗練された美しさに京都の美の本質がある。

 この1年間で39回掲載してきたが、ほんの一部を紹介したに過ぎない。今後もこれまで以上に季節感、生活感あふれる京都を紹介していこうと思っている。(園田和洋)

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